2025年07月13日
6月の本
それもこれも、度を越した暑さのせいです。
・Good Luck ー アレックス・ロビラ / フェルナンド・トリアス・デ・ベス 著 / 田内志文 訳

読みたい本リストに入れてあった本。
何きっかけだったかは忘れてしまいましたが、結論、苦手な啓発本系な感じの内容かなぁ。って、調べたら思いっきり自己啓発って書いてあるじゃん!笑
超・超あらすじ~。
ある日、公園のベンチで幼馴染のジムと出会ったマックス。苦労続きの人生を送るジムにマックスが語ったのは、とある物語だった。
はい、あらすじおしまい笑。
で、とある物語というのは、二人の男が幸せを呼ぶ魔法のクローバーを探しに行くというもの。
一人は運(人)任せ、もう一人は自ら考えて最善を尽くす。この二人の対比を通して『幸運を手に入れるには』どうすればいいか、ということを示唆してくれる…まぁ、やはりいわゆる啓発本です。というと身も蓋もないか。
だってー、話の区切りごとに格言っぽい言葉、例えば「(略)幸運をつかむには、あらゆる可能性に目を向けなくては~」云々とかが差し込まれているんだもーん。
個人的には苦手本ですが、レビューを見ていると高評価が多いので、良い本なのかも笑。
あの格言的なものがなければ悪くは無いんだけど。あ、でもそれあっての本書か。頁数が少ないのは良かったな。
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2025年07月03日
マルチエンディング
ちょいちょい紹介している貂蝉。
架空の人物故か、その生涯もバリエーション豊か。
既に紹介済みのバージョン以外にもこんなパターンが。
呂布討伐後、捕らえた貂蝉を関羽に預けた曹操。もちろん、貂蝉を保護するのが目的ではない。
貂蝉の美しさに関羽が溺れ、腑抜けにさせるためである。
そんな関羽を見れば劉備・張飛も失望し、義兄弟の固い絆もゆらぎ…って、ずいぶんと悠長な計画だな笑。
なにせ、劉備ラヴな関羽なので、殿としても当たればめっけもん!ってなことだったのでしょう。
しかし、やはり関羽はそんなことでは動じなかった!
そこで殿は、じゃぁもういいよ、とばかりに今度は貂蝉の処刑を命じた。
泣いて命乞いをする貂蝉。不幸な身の上を語るその姿を見て漢・関羽は決意した。貂蝉を逃がそうと。
軍服を着て馬に乗った貂蝉は関羽の兵に紛れて尼寺へ。
そう、貂蝉は尼となり余生を送ったのでした。おしまい。
って、尼になるって案外フツーな展開だなぁ。
それなら、『関羽、うっかり手をすべらせて貂蝉を殺しちゃった』パターンの方が面白いような。
あ、別に面白さを競っている訳ではなかったですね笑。
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2025年06月08日
5月の本
シリアスモードから一転!なんとも微笑ましい(笑)物語を読んでみました。
・お梅は呪いたい - 藤崎翔

フムフム。元お笑い芸人とな?オカルトハートフルコメディとな?
早速読んでみましょうか~。
始まりは、とある古民家の解体作業で見つかった日本人形。かつて『呪いの人形』と恐れられたお梅が約五百年振りに蘇る!
『ゆふちゅふばあを呪いたい』
人気ユーチューバーを目指す悠斗が譲り受けたお梅。バズる動画を撮れないかと期待してのことだった。まさかお梅が呪われた人形とも知らずに。
『失恋女を呪いたい』
怜花がゴミ置き場で拾ったお梅。乳ガンを早期発見出来たことを何故かお梅に感謝する怜花。 そして更なる幸せなことが怜花の元に舞い込む。
『引きこもり男を呪いたい』
母を亡くしてからほぼ引きこもり状態の渓太。久し振りに出会った野球部時代の先輩・柏田に仕事を紹介された渓太は、社会復帰に向けて重い腰をあげたのだが…。
『老婆と童を呪いたい』
庭にボールを蹴り入れてしまった事がきっかけで、雅恵と智希の交流が始まった。祖母と孫のような微笑ましい関係に終わりを告げたのは、智希が雅恵の庭で拾った一枚の葉っぱだった。
『 老人ほをむで呪いたい』
認知症を患う勲。記憶とも夢とも区別のつかぬ曖昧模糊とした状態のまま死はもう目前だ。今際のきわに耳に入ってきたのは聞き覚えのある声だった。
まず、ハートフルコメディというのは、ある意味間違えています笑。
だって、呪いの人形がのべつ幕なし人を呪ってやろうと虎視眈々と狙っているんですよ?むしろ、ハートフルとは対局の物語。でも----。お梅がかわいいんです。
日本人形の外見とそぐわない毒舌なところもグッド笑。 家主の留守中にテレビ観ちゃったり。しかも、教育番組のみならずワイドショーや科捜研の女、そして時代を超えた同業者(人形)ちゃっきゐが活躍?するあの映画まで。現代を満喫…否、学ぶお梅。
個人的に気に入ってるのは、すっ飛んでしまった自分の首を走って取りに行くところ。うっかり動いてるとこ人間にみられちゃってるし笑。
健気に人を呪い殺そうとするお梅。 気がつけば、そんなお梅を応援している自分がいた笑。
なんて書いてると、単にお梅フィーチャー小説のようですが、いやいやどうして。
見事な伏線回収!読み終えた時には、全てが腑に落ちる。ところどころでニヤリ。
『老人ほをむで~』では、うっかり涙腺が緩みそうになりました。なんてこった!
呪いたいのに呪えないお梅のジレンマ。本書最後のお梅のつぶやきは、またまた不穏な展開を予感させる。これは続編も読まねば!
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