2026年01月09日

12月の本 師走~

えー、師も走るという…いえ、この記事をアップしているのは
年も改まった睦月ゆえ…ってなことで、2025年最後の月はこんな本を読んでいました~。

 ・グラスホッパー ー 伊坂幸太郎

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本作はいわゆる、『殺し屋シリーズ』の第一弾。

実は、次作の『マリアビートル』を先に読んでました。
え?その前に本作があるなんて、読み終わってからしりましたとさ…というたまにやらかすパターン。

あとがきを先に読む人、後で読む人。
私はあとがきを読みませんでした笑 以前は。
でも、読んでみると、へぇーっていう気付きがあったりするので、読んだ方がいいのかなって思ったり。
本作の場合は先にあとがきを読むと、文章の妙も楽しめるのではないかと。って、ネタバレになるパターンもありますが。
何故かあとがきのことから始めてしまいましたが、そろそろ本編のお話を。

主な登場人物は、ほぼみんな殺し屋です笑
鈴木に蝉、鯨に槿…スズメバチやら、果ては劇団なんて特殊演劇集団ですか?みたいな輩まで。

事の始まりは『令嬢』と呼ばれる会社の社長・寺原の長男の事故死。
その場に居合わせた『令嬢』の社員・比与子と鈴木は長男が車にはねられる瞬間を目撃。が、それは誰かに押されて道路に飛び出したのでは?というか、現場を立ち去る男を見た瞬間、殺し屋の勘なのか、あいつがやったんじゃね?となり、あれってもしかして実は都市伝説かと思われている存在の『押し屋』と呼ばれる殺し屋なんじゃね?となり、なんやかんやのこれまでの経緯から鈴木が『押し屋』と目される男を追うこととなり…。

と、テンポよく軽やかに怒濤の展開。

あ、結構ネタバレしちゃったかな?
男を追う鈴木、自殺をさせる男・鯨、華麗なナイフさばきで仕事をこなす蝉。
三者それぞれの語りで物語は進んでいきます。鯨と蝉、どっちも漢字一字だからごっちゃになりそうだった笑(というか、ちょっとなってた)

生々しさの中にある非現実感。キャラクターは人間臭くもあるのに、どこか他人事のような。
世の中、案外狭いようで、それぞれの思惑がやがて一つの点に集約されていきます。

にしてもさー、苦手な人が読んだら途中で本を閉じてしまうんじゃないかと思われるような、殺しのシーンの描写よぅ。
みんな結局まともな人達ではないので、やることももちろん容赦なし。ドロドロとしていないところが逆に怖かったり。

でも、小説としては面白く読めました。人として少し?成長した鈴木と、淘汰されていった人たち。これが人間界における摂理か?

やっぱりこれは順番通り読むべきだよねー、ってことで次回は『マリアビートル』を再読です。

 

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2025年12月07日

11月の本

あーぁ。
こんなことなら、まとめて…ってな状況での感想。

  ・時計館の殺人 上 - 綾辻行人

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久しぶりの館訪問。
そう言えば、本作を飛ばして先に黒猫館を読んでたんだっけ。
理由は明白。本作が上下巻だったので笑
上巻を読み終わったはいいけど、下巻の順番が回ってこない!という一番避けたかった状況にまんまと陥ってしまったので、備忘録も兼ねて上巻の感想を書いてしまおうかと。

今回はネタバレもあるので、未読の方はご注意を!
では、上巻だけのちょっと細かめ超あらすじ~。

鎌倉にある時計屋敷、別名『時計館』と呼ばれる中村青司が設計した建物には亡霊が出るとの噂がある。
雑誌の企画で行われることとなった交霊会。
雑誌社から
3人、とある大学の超常現象(ミステリー)研究会の会員5人、そして霊能者が一人。計9人の参加者が時計館に集まる。:その中には、かつて中村青司の建築物『十角館』で多くの友を失った江南孝明の姿が。

ということで、今回は江南こと、こなんくん笑が登場です。
大学院へ進んだ後に彼が就職した雑誌社が今回の交霊会を企画したという訳。
関係ないけど十角館のドラマはなかなか良く出来ていたなぁと思う。特に例のあれの映像表現は考えたな~って感じ。
って横道に逸れてしまいましたが。

時計館旧館で三日間に渡り行われる交霊会。
よせばいいのに、厳重に鍵を掛けちゃいます笑。もちろん、内側から扉を開けることは出来ず、三日後に管理人が鍵を開けるまでは
9人は閉じ込められたまま。で、やっぱり起きちゃいます。殺人が。

そもそも、この作品。巻頭の登場人物紹介からちよっと異常です。
なんじゃ、この大量の(故人)はーっ!館関係者がほとんど死んじゃっているという、もはや呪いの館の様相。
そんな館に江南のみならず島田…あっ、鹿谷門実も参上。上巻ではまだ新館にしか足を踏み入れていませんが
現時点では、超常現象(ミステリー)研究会会長・瓜生が探偵役か?

過去の出来事に端を発しているのはほぼ明らかになったのですが、それなら何故あの人まで犠牲に…?という驚きの展開で上巻は終わります。
えーん、下巻が手元に回ってくるまでワクワクを保っていられるかしら。
順番を見るに、年明けになるかも…泣

って知らなかったけど、ドラマ化第2弾は本作なんですねー。
ま、どーせHuluだから見られないケド。


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2025年11月09日

10月の本 番外篇

本編はとうの前に読み終わっていたけど、その後の虫の研究で止まったまま。
残り20頁ほどじゃん!ってなことで読了。
はからずも、今なにげに旬な感じで笑。

・怪談 -不思議なことの物語と研究- - ラフカディオ・ハーン 作 平井呈一 訳



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小泉八雲、の方がぴんとくるのかな?
同氏の著作と言えばコレ!くらいに有名な本書。

色々と翻訳本があるようですが、こちらは岩波文庫版。十七の話と、虫の研究という随筆から成ります。
ちょっと悩ましいですが、超あらすじいってみよう。

『耳なし芳一のはなし』琵琶法師の芳一。和尚の留守に訪れた客人に連れられた先で所望されたのは源平物語・壇の浦合戦の弾き語りだった。

『おしどり』猟師の村允がひもじさのあまり矢を射ったのは、つがいのおしどりの雄だった。

『お貞のはなし』病で死んだ許嫁は言った。二人は必ずこの世でもう一度会えると。

『うばざくら』村長の娘・お露が大病を患った。乳母のお袖は不動明王へ日参し回復を祈願、ついにその満願の日にお露は本復したが ――。

『かけひき』手討ちをされる科人は、死んで怨みを返すと不遜な言葉を吐く。それを聞いた主は一計を案じる。

『鏡と鐘』寺の釣鐘製造に鏡を寄進した女。しかし、鏡を手放したことを惜しいと思うばかりに破滅の結末を迎える。

『食人鬼』夢窓国師が一夜の宿をとった村長の家で見たのは、死人を喰らう大きな影だった。

『むじな』とある商人の語った話。濠ばたでしゃがみこみ、しくしくと泣く女。商人が声をかけると女は振り返った。その顔を見た商人は悲鳴をあげて逃げ出したが ――。

『ろくろ首』行脚僧の回竜は山樵の家に一晩世話になることにした。そこには山樵以外に四人の男女が。夜中に回竜が見たのは首の無い五人の胴体だった。

『葬られた秘密』病で亡くなったお園が霊となって戻ってきた。彼女が心を残すものとは。

『雪おんな』吹雪の夜に出くわした美しくも怖ろしい女。命拾いした巳之吉は女との約束を守っていたが。

『青柳ものがたり』友忠が吹雪で立ち往生するなか偶然見つけた民家で出会った娘。紆余曲折を経て夫婦になった二人だが、妻は死の間際に驚くべき事を口にする。

『十六ざくら』一日だけ花を咲かせる十六ざくら。そこには年老いたある侍の命が宿っていた。

『安芸之介の夢』大きな杉の木の下で一眠りしていた安芸之介は不思議な夢を見た。それは二十三年もの間、州の国守として過ごしたというものだった。

『力ばか』力(りき)という名の男が死んだ。その時、母親は死んだ息子の左の手のひらに『力ばか』と書いた。それは目印のようだったが。

『日まわり』仙人の輪を探していたロバートと僕。耳障りと思われた竪琴弾きの声は僕の心を震わせた。そう、二人は仙人の輪を探していた。

『蓬』蓬には不思議なことが数多くある。


最後の話は、物語という感じでのものではなかったのでこんなあらすじです笑
この後、虫の研究として蝶・蚊・蟻に関する随筆が続きます。
虫ときたので、最初は大人版観察日記的なものかと思いましたが笑、生態からそれぞれにまつわる逸話や文学、筆者の姿を垣間見ることが出来るようなエピソードなど様々に書かれています。
個人的には蝶に関しての記述が好きでした。幻想的な逸話なども多いですし。

某朝ドラが八雲と妻・セツをモデルとしているようなので、何か盛り上がったりするのかな。

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